海外転職を成功させるために覚えておきたいこと【アメリカは難易度高め】

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アメリカで働いていると、様々な国の人が同じ会社で働いているのが普通の光景だったりします。職場で新しい人に会う度に、私がいつも聞きたくなるのが・・・

「どうやってアメリカに来たの?」

ということ。

 

答えは様々で、家族が移住した、大学や高校からアメリカに来た、アメリカ人と結婚した、などなど。

気がついたのが、私のように「日本から海外転職してやってきた」人がとても珍しいパターンだということ。

 

そんな選択肢もあったのか!と驚かれたので、意外に知られていない海外転職について、今一度まとめてみることにします。

 

 

きっかけ

長い人生、一度くらいは海外で生活してみたい!そのちょっとばかりの好奇心で、海外に住むための方法を考えていた私たち夫婦(当時は結婚前です)。

 

まずは仕事探しだ!ということで、二人で現職を続けながらも転職活動を始めました。海外の仕事が見つかった方についてゆき、もう一方は現地に行ってから就職活動するという壮大な(?)プランです。二人いればチャンスも二倍!(笑)

 

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結論からお話すると、 アジアは比較的可能性が高く、アメリカは非常に難しいということがわかりました

こうして今、私たちがアメリカで生活できていることが奇跡なんじゃないか、というレベルです。現在移民を減らしたいアメリカでは、就職も難しければビザを取得するのも容易ではないのです。

 

さて、海外転職にはどんな方法があるか見ていきましょう。

 

海外で働く方法3パターン

まず、海外で働くとしたら大きく次の3パターンがあると思います。 

1. 日本企業の海外支社勤務

日本企業で海外の支社や支店の駐在員を募集しているケースを狙うものです。アジア(タイ・ミャンマーシンガポール等)が圧倒的多数ですが、稀にアメリカやヨーロッパの募集も見かけました。

【メリット】

  • 日本企業なので、採用面接などのプロセスが日本で進められる
  • 日本企業なので、文化にも馴染みやすく、言語もまずは日本語から始められる
  • 渡航費補助や海外駐在手当などが充実しているので、コスト面でもリスクを最小限にして海外で働くことができる

【デメリット】

  • 採用してすぐに海外駐在させてくれるところはあまりなく、短くて半年、長いと2〜3年間日本で実務経験を積む必要があるため、自分の描くライフプランとマッチしない可能性が高い
  • 駐在国は「海外支社」のうち、どこかの国になるかは不明というケースが多い
  • 任期を終えたタイミングで日本に帰る必要がある 

 

2. 現地採用

日本企業ではなく、現地企業の現地採用の募集をネットで探します(日系企業を含む)。日本からの応募となると、残念ながらアメリカは非常に厳しいです。最大の原因はトランプ大統領の移民政策で、あえて海外から採用しようとすれば、企業側も相当な労力を使うことになるので、断られるケースも多いです。

【メリット】

  • 募集の数はたくさんある
  • 現地の仲間とともに、現地の文化にどっぷりと浸かることができる
  • 日本人が少ない環境であれば、日本人であることで存在価値を高めることができる

【デメリット】

  • 物価の低い国では給与も安いので、例えば「物価の安いアジアでリッチな暮らしをしたい!」と考えている方は、要注意
  • 実際に現地に行かないと見つからない募集や、採用プロセスが遠隔では厳しいところも多い
  • 渡航費や海外引っ越しの費用等は補助してくれない

 

3. ワーキングホリデー

名前の通り、海外で働きながら観光したり語学勉強したりすることのできる特別なビザのことです。

【メリット】

  • 現地についてから就職活動を開始するので、ビザさえ取得すれば渡航可能
  • 観光や語学勉強など、過ごし方が自由
  • ワーキングホリデーの利用者は多く、情報収集やビザ取得が容易 

【デメリット】

  • 年齢制限や期間制限がある
  • 日本と協定を結んだ国のみ可能(オーストラリア・ニュージーランドなど)
  • 「アルバイト」になるので、仕事内容や給与に満足いかないケースが多い 

 

内定獲得までの経緯

「日本企業の海外支社勤務」は不確定要素が多すぎる

リクスを最小限に押さえたいタイプの私は、日本の海外転職サービスを利用。

これらは基本的に上記に記載した「1. 日本企業の海外支社勤務」にあたります。

 

残念ながら、日本での下積みに数年かかるというケースが多く(私の職歴が短く、ポテンシャル採用だったこともあり)自分のライフプランを考えたときに、なかなか希望にマッチするものは見つかりませんでした。

 

例えば「入社して3年後に海外駐在の可能性あり」と言われても、色々なライフイベントがある中で3年後に海外にいける状況なのだろうか?そもそも本当に行かせてくれるのか?という疑問が残ります。

その小さな可能性にかけるために転職する気には、どうしてもなれませんでした。

 

現地採用」は求人が見つからない!? 

攻めるタイプの彼の方は、上記「2. 現地採用」を中心に情報収集していました。

ところが、残念ながら適合する職種(エンジニア系)ではどこも募集がない状態。

 

場所や職種を選ばなければ、アジアで日本人を歓迎してくれる会社はたくさんありましたが、彼はこれまでやってきたことを生かした仕事に就きたかったのと、できればアメリカがよいと考えていたため、ほぼ求人はゼロでした。

 

ひたすら継続して情報収集 

やはり海外転職は難しいねぇと話しながら、気長に情報収集していこうと決めました。

正直、全く期待はしていませんでした。(笑)

 

でも、あるとき奇跡が起きました。

 

日本企業向けにビジネスを展開するアメリカ法人が、彼の職種を募集しているのをたまたま発見し、すぐに応募。その後、電話面接などを数回経て、あっという間に採用通知が来たのです!

 

当初、なんの求人もなかったのに、ある日突然ぽんっと募集がかかったので、あとは運と縁の話ですね。びっくりしすぎて、騙されてるんじゃないかと思ったくらいです。(笑)

 

奇跡的に内定をもらった彼ですが、実はこれで終わりではありません。

ここからビザを取らなければなりません。アメリカのビザの取得は年々厳しくなっていて、採用通知をもらってもビザが取れないケースも多くあります。こちらについては別記事でご紹介したいと思います。

 

最後に

一口に海外転職と行っても、海外で働き始めたい時期・働きたい期間・場所・給与等によって選択肢は変わってきます。ただし、「絶対にアメリカがいい!」などこだわりがある場合は選択肢にこだわっている暇はありません!片っ端から探しましょう。

 

特にアメリカの場合、移民政策が厳しくなっている中で、あえて日本人を、あえて日本から呼び寄せよう!という考えには、なかなかならないものです。

 

正直、あとは運と縁かなぁと思っています。

 

チャンスを手に入れるのが厳しいことには間違いないのですが、「いつ何が起きるかわからない」とも言えると思います。私たちも、あの時行動していてよかったと、心から思います。

 

海外にトライしたい方へ、少しでも参考になればうれしいです!